ブランドストーリー

 

宅急便はお預かりからお届けまで自分の物のように考えお客様の荷物を扱っています。 なぜなら、私達は宅急便の黒猫マークを生んだ物語と、そこに込められた思いをずっと大事にしてきたからです。

 

話は1957年には遡ります。日本のヤマト運輸創始者、小倉康臣氏はある日、生まれたばかりで目も開かない子猫がひとりぼっちで不安そうに、道端に横たわったまま小さくニャーニャーと母猫を呼ぶ姿を見て心を痛めました。哀れに思った康臣氏が、人や車の往来から守るため、子猫を別の場所へ移そうとした時、母猫が現れ優しく子猫の目を舐めはじめました。そして、そっと丁寧に優しく子猫の首をくわえると、安全な住処までゆっくりと移動して行きました。

 康臣氏は親猫の行動から細やかな心と行き届いた気遣いを感じると共に、 「母猫が子猫に対する時と同じ気持ちで丁寧に全ての荷物を取扱う・お客様の荷物を自分の物のように守り抜く」というサービス精神を見出しました。

 

当時、猫の親子のマークはアメリカ最大の運送会社が既に使用していましたが、康臣氏は荷物を大事に扱うという想いに感動を受けたことを伝え、アメリカの会社の許可を得た上、宅急便の象徴としました。

 

宅急便のセールスドライバーは皆、このマークが意味する想いと感動を忘れずにいます。ベテランのセールスドライバーは、「私たちは毎日様々なお客様の手からお荷物をお預かりし、全てのお荷物に温かさを感じています」と言います。 私たちは丁寧に自分の物のように、お客様の温かい気持ちがこもっているお品物をお届けします。

 

大切なお品物はこれからもずっと、安心して私たちにお預けください。そして宅急便の「送り主の気持ちで、そっと丁寧に」という変わらないサービス精神を感じ取って頂ければ幸いです。